就職活動は、多くの学生にとって厳しい時間との闘いです。 デジタルツールの活用が推奨される中、実はそのシンプルな代替案について考える時が来ているかもしれません。
特に就活生にとって、時間管理ツールの選択は、内定獲得への道のりを左右する重要な要素です。 今は、スマートフォンやコンピューター用の時間管理アプリが普及しています。
例えば、Trello, Asana, Todoistなどのタスク管理ツールや、Pomodoro Techniqueを用いるタイマーアプリが人気です。 確かにこれらは、タスクの整理や時間の割り当てを効率的に行うのに役立ちますし、ミーティングや授業の調整を容易にする素晴らしい機能があります。
しかし、これらのツールを使いこなすまでには、時間と労力が必要です。 また、ツールに依存しすぎると、その本質的な目的から逸脱するリスクがあります。 時間管理の本質は、スケジュールを視覚化し、重要な予定にフォーカスすることにあるのです。
私はどうしているのかという視点で究極の方法を紹介したいと思います。 RCDCではIPOを支援するクライアントとのミーティングや、PEファンドの運営において、投資を打診していただいた会社とのピッチにオーディエンスの立場で参加しています。
そのうえで就活塾での授業を管理するために、「 Googleカレンダー 」のみを運用しています。 しかし、私がこの手法に行き着くまでには、秘書サービスの利用や前述のようなツールを使ってきました。 これらの方法は、しばしば意思疎通やツールを使いこなすことに時間が取られ、結果的にパフォーマンスが低下したのです。
この経験から、シンプルなツールの方が効果的であることを学んだのです。

※プライバシーの観点から社名や予約した生徒の名前は伏せています。
それぞれで色分けや検索機能を活用し、自分にとって本当に必要な機能を絞り込むことで、効率的な時間管理が可能になっています。 ちなみに、私が実践している色分けのルールは以下の通りです。 このように自分なりのルールを決めるだけで、一目でスケジュールを把握できるようになります。
■ 紫色:外部クライアントとの重要会議( 最優先事項 )
■ 青色: 就活塾の授業や面談
■ 緑色:社内ミーティングや作業時間
■ 灰色: 移動時間やプライベートの予定
■ 赤色: 終了した予定( メモなどを使い参照できるようにしている )
■ 薄桃色:未達( 何らかの事情で未達になった理由をメモに記入 )


この手法の強力な点は、検索機能との連携です。 例えば、カレンダーの検索窓で『 〇〇商事 』と検索すれば、過去のOB訪問の日時から、今後の面接予定、提出したESの締め切り日まで、その会社に関するすべての活動が一瞬で表示されます。 これにより、面接前の準備が劇的に効率化されるのです。
また、私は『 やることリスト 』もすべてGoogleカレンダーに集約させています。 例えば、エントリーシートの締め切りは『 終日タスク 』として登録し、30分で終わるような細かい作業は『 資料作成 』といったタイトルで、30分の予定としてカレンダーの空き時間に直接ブロックしてしまうのです。 これにより、『 いつかやろう 』がなくなり、すべてのタスクが時間軸の中に組み込まれます。
将来、他者とカレンダーを共有して予約を受け付けるようになったら、自分だけのタスクは「 予定なし 」に設定するのがお勧めです。 これにより、自分のための時間管理と、他者からの予約受付をスマートに両立できます。

Google OneやWorkspaceの有料サービスを利用すれば、このシンプルなツール一つで、ミーティングの予約に無駄な時間のすり合わせが全く発生せず、リマインダー設定も可能です。 また、機能拡張 ( crx-gcal-url-opener ) をchromeに導入することにより、自動でWebカメラを起動し、仕事に集中しすぎて「 ミーティングに参加し忘れる 」、「 遅れてしまう 」などのトラブルを防げます。
就活という限られた時間だけではなく、これから社会で活躍するビジネスパーソンにとって、時間管理は目標達成の鍵なのです。 私は複雑なツールやアプリに頼ることなく、一つのシンプルなツールを深く理解し、それを最大限活用することが、実はより効果的だと実感しています。 皆様におかれましても、時間管理ツールの選択に際して、複雑さよりも実用性とシンプルさを重視することをお薦めします。
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